マレーシアうるわしゅ~

日本留学を経験したマレーシア人中華系が書いたブログです。

6年ぶりの更新、久々のコンサート

表題通り、久々のコンサート鑑賞です。6年ぶりの更新は、FBのせいとしましょう。

 

本日、MPO(マレーシアフィルオケ)によるメンデルスゾーン・バイオリン協奏曲及びマーラー交響曲第1番「巨人」の演奏会があり、KLCCに行きました。目玉はもちろん、巨人です。

 

バイオリンの音が出し切れていない気がします。奏者の問題なのか、楽器の問題なのか、楽団との連携の問題なのか、自分の耳の問題なのか、分かりません。ただ、そういう気がします。

 

バイオリン奏者は、独奏を披露しました。聞いた覚えのない曲ですが、テンポ60前後で、パルティータかソナタのようです。演奏は5分ぐらいだったのでしょうか?バイオリン協奏曲よりパフォーマンスが良かった気がします。

 

休憩(20分ほど)

 

念願の巨人の演奏が始まりました。真中から2番目のホルン奏者がかっこいいです。腕と顔もかっこいいです。

 

 第一楽章、コルネット3名はステージ裏で演奏し、途中ステージ登場しました。ホルンはピアニッシモが苦手で、せっかくの腕の見せ所でしくじったようです。コルネット4もしくじったのは、ワームアップ不足のせいなのでしょうか?ベルアップありました。

 

 第二楽章、舞曲テンポ速い、正確には、自分の聞いていたCDよりテンポが速かったです。異なる趣が感じられます。そのテンポで踊っているダンサーを想像してみると、よほど上達なダンサーでなければ、焦っているのでしょう。まあ、踊り経験のない素人の勝手な仮想ですが…

 

第三楽章、葬送曲、コントラバスから始まります。他の楽器が徐々に旋律に加え、クラリネットが鶏のコケコッコーのように目立って奏でられます。スイングムード(ちょっとしたダンスみたい)に変わり、何回かメロディーも変わっていき、時折一つ前のメロディーに戻ったりして、小雨の葬送式で暗い気持ちを和ませ、時にはノスタルジックの気分になりますが、最終的同楽章最初の旋律に戻り静まっていきます。

 

 第四楽章、大音量から始まり、緊張感の高い楽章です。個人的は、ホルンベルアップ、立たせるところ(自分いわば「本日のハイライト」)を狙って観ました。ミュートつけたり、外したりして、よく慌てず的確に行い演奏しました。

 

作曲家は所々、細かく指示書いたので、奏者たちは大変でしょうけど、観客は様々面白くて、楽しめる一曲だと思います。豊かなハーモニー、様々な楽器の音色、音量のグラデーションなどがあり、眠くなりにくいという観点で、クラシック音楽の入門者にお勧めです。プロの音楽家は、諸々の表現、研究や解釈などもできます。

 

ホルン奏者たち、コルネット奏者たち、管楽器奏者たち、大変です。管楽器奏者たちはフルパワーで稼働せざるを得ない、いや、死ぬ勢いで吹くと言っても過言ではありません。マーラーは管楽器を容赦なし、いや、管楽器殺しのつもりで作曲したのかもしれません。

 

やはり、サントリーホールで巨人の生演奏会を聞いてみたいと、再びそう思いました。

 

※上記は、クラシック音楽好き(アマチュア)の観点、感想です。